目次
- この記事でわかること
- 日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座とは
- 【前提知識】この講座で同時に狙える「CDA」とは何か
- 受講料は396,000円(税込)。ただし割引で最大55,000円下がる
- 資格取得までにかかる「総額」をシミュレーションする
- 給付金「最大80%」は誰でも受けられるわけではない
- 講座説明会は「無料で11,000円引きになる」場|参加前に確認したい4つのこと
- 口コミで語られやすいポイントを整理する
- 良い評判として繰り返し挙がっていた点
- 気になる点・デメリットも正直に整理する
- 「合格率81.3%」という数字の扱いには注意
- 民間資格「CDA」を取るべきか:メリットと取得後にかかるお金
- CDA取得までの流れ
- CDAの維持コストは年会費8,000円+5年ごとの更新
- CDAを狙うなら実技試験は「JCDA受験」が前提になる
- 学習スタイル:通信教育+スクーリング、そして振替制度
- 他の主要スクールと比べてどうか
- 向いている人・向いていない人
- 申込みまでの現実的な進め方
- よくある質問
- Q. 日本マンパワーの養成講座は働きながらでも修了できますか?
- Q. 説明会に参加すると必ず申し込まないといけませんか?
- Q. よく出てくる「CDA」とは何ですか?国家資格だけではだめですか?
- Q. 給付金を使えば必ず8割戻ってきますか?
- Q. 受講料以外にどれくらい費用がかかりますか?
- Q. 通学とオンライン、どちらを選ぶべきですか?
- まとめ
本記事はPR・広告を含みます。当サイトで紹介する内容の一部は、成果報酬が発生する広告提携に基づいています。
結論から言うと、日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は、キャリア開発支援を本業とする老舗が運営する、通信教育とスクーリングを組み合わせた講座です。全国20か所以上とオンラインで開講し、どのクラスへも無料で振替受講できるため、働きながら受講しやすい設計になっています。受講料は一般で396,000円(税込)と決して安くはありませんが、無料の講座説明会に参加すると11,000円引きの385,000円(税込)になるため、検討段階の人が説明会に出ないまま申し込むのは金額面で明確に損になります。
ただし、講座選びで見落とされやすいのは受講料そのものではありません。受験料や登録費用まで含めた総額、そして給付金を実際に受け取れるかどうかの受給要件です。この記事では、他の紹介記事があまり書かないこの2点を軸に、評判・口コミの傾向や、この講座で同時に取得できる民間資格の実態まで含めて、申し込む前に知っておくべき情報を一通り整理しました。
この記事でわかること
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 受講料 | 一般396,000円(税込)。説明会参加特典割引・有資格者紹介割引で385,000円、学生割引で341,000円まで下がる |
| 最大の特徴 | 通信教育+スクーリングの併用型。全国20か所以上+オンラインで開講し、どのクラスへも無料で振替受講できる |
| 注意点 | 受講料以外に受験料・登録費用がかかる。給付金の「最大80%」は受給要件を満たす人だけが対象で、無条件ではない |
| 検討の進め方 | 説明会は無料かつ11,000円引きの特典付き。資料で日程と費用を確認し、説明会で給付金の適用可否を個別に確認するのが最短 |
日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座とは
- キャリア開発分野の老舗で、日本で最初にキャリアカウンセラー養成講座を事業化した会社
- 国家資格キャリアコンサルタントの受験資格が得られる「通信教育+スクーリング」型の講座
- 全国20か所以上の都市とオンラインで開講し、クラスの無料振替に対応している
日本マンパワーは1967年からキャリア関連の事業を手がけている人材開発の総合機関で、年間1,000社以上の企業にキャリア研修・階層別研修を提供しています。1999年には株式会社として日本で初めてキャリアカウンセラー養成講座を事業化しており、養成講座の累計受講者は約5万名にのぼります。
つまり、「資格スクールがキャリアコンサルタント講座も扱っている」のではなく、企業向けのキャリア開発支援が本業の会社が、その延長線上で養成講座を運営しているという点が、他校との構造的な違いです。受講生に人事・HR担当者が多いのも、この出自と無関係ではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社日本マンパワー(1967年〜。人材開発の総合機関) |
| 講座名 | キャリアコンサルタント養成講座 |
| 受講料 | 396,000円(税込・一般) |
| 学習形式 | 通信教育(eラーニング)+スクーリング(通学またはオンライン) |
| 受講期間の目安 | 約5か月(例:第35回は2026年11月17日開講・2027年4月16日修了) |
| 開講地 | 札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡など全国20か所以上+オンライン |
| 取得できる資格 | 国家資格キャリアコンサルタントの受験資格(希望すれば民間資格も同時に狙える/後述) |
| 給付金 | 専門実践教育訓練給付制度の対象講座(受給要件あり) |
| 実績 | 養成講座の累計受講者 約5万名 |
養成講座を修了すると国家資格キャリアコンサルタント試験の受験資格が得られます。受験資格そのものの条件(実務経験ルートとの違いなど)は、以下の記事で整理しています。
【前提知識】この講座で同時に狙える「CDA」とは何か
日本マンパワーの講座を調べていると「CDA」という言葉が必ず出てきます。資格を検討し始めたばかりの段階では聞き慣れない言葉なので、先に整理しておきます。結論としては、CDAは国家資格キャリアコンサルタントとは別物の、任意で取れる民間資格です。
- CDAは「キャリア・デベロップメント・アドバイザー」の略称で、日本キャリア開発協会(JCDA)という団体が認定する民間資格
- 国家資格キャリアコンサルタントとは別の資格であり、CDAを取らなくても国家資格の取得やキャリアコンサルタントとしての活動に支障はない
- 日本マンパワーの養成講座はこのCDAにも対応しているため、希望すれば国家資格と同時に狙える
| 比較軸 | 国家資格キャリアコンサルタント | CDA |
|---|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格(名称独占資格) | 民間資格 |
| 認定するところ | 国(指定登録機関への登録が必要) | 日本キャリア開発協会(JCDA) |
| 取得の必須度 | キャリアコンサルタントを名乗るには必須 | 任意。取らなくても問題ない |
| 取得後にかかるもの | 5年ごとの更新講習 | JCDAの年会費(会員として在籍し続ける前提) |
「まずは国家資格を取りたい」という段階であれば、CDAはいったん脇に置いて読み進めて構いません。この記事でも費用と講座内容の話を先に進め、CDAの取得の流れ・維持費・注意点は記事の後半でまとめて解説します。
受講料は396,000円(税込)。ただし割引で最大55,000円下がる
- 公式に案内されている割引は「説明会参加特典割引」「有資格者紹介割引」「学生割引」の3種類
- 説明会参加特典を使うだけで11,000円引きになる
- 割引は申込時の価格に反映されるため、申し込んでから遡って適用することはできない
まず費用の全体像です。日本マンパワーの養成講座の受講料は、割引の有無によって次のように変わります。金額はすべて税込です。
| 区分 | 受講料(税込) | 一般価格との差 | 適用条件 |
|---|---|---|---|
| 一般受講料 | 396,000円 | — | 割引なしで申し込んだ場合 |
| 説明会参加特典割引 | 385,000円 | −11,000円 | 講座説明会に参加した人が対象 |
| 有資格者紹介割引 | 385,000円 | −11,000円 | 有資格者からの紹介がある場合 |
| 学生割引 | 341,000円 | −55,000円 | 学生が対象 |
ここで注目したいのが、説明会参加特典割引が「無料の説明会に出るだけ」で使えるという点です。有資格者紹介割引は身近にキャリアコンサルタントの有資格者がいなければ使えず、学生割引は社会人には適用できません。つまり、社会人が現実的に使える割引としては、説明会参加特典が事実上の標準ルートになります。
なお、他サイトの記事では受講料を374,000円と紹介しているものや、説明会特典を「10,000円引き」と書いているものも見られますが、これは価格改定前の情報の可能性があります。当サイトでは2026年9月時点で公式サイトに掲載されている396,000円(税込)/説明会参加特典割引385,000円(税込)を基準に解説しています。金額は改定されることがあるため、申込直前には必ず最新の案内で確認してください。
資格取得までにかかる「総額」をシミュレーションする
- 受講料だけでなく、国家試験の受験料・登録費用まで含めて考える必要がある
- 民間資格CDAもあわせて取得する場合は、その年会費が毎年発生する
- 給付金が使えるかどうかで自己負担額は大きく変わる
多くの紹介記事は「受講料396,000円」までしか書きませんが、実際に資格を名乗れる状態になるまでには、講座以外にも決まった費用がかかります。ここを把握しておかないと、予算計画が数万円単位でずれます。
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 養成講座の受講料 | 396,000円(説明会参加特典割引で385,000円) | 通信教育+スクーリング一式 |
| 国家試験 学科受験料 | 8,900円 | 学科・実技は別区分での申込 |
| 国家試験 実技受験料 | 29,900円 | 論述+面接 |
| 登録手数料 | 8,000円 | 合格後、キャリアコンサルタント名簿への登録時 |
| 登録免許税 | 9,000円 | 同上 |
| 国家資格までの合計(説明会割引適用時) | 約440,800円 | 一発合格・追加講座なしの場合 |
| (任意)CDA取得時のJCDA年会費 | 8,000円/年 | 民間資格CDAも取る場合のみ。JCDAへの入会が必要 |
さらに、不合格だった場合は該当区分の受験料(学科8,900円/実技29,900円)が再度かかります。試験の難易度感については以下の記事で整理しているので、再受験リスクをどこまで見込むかの参考にしてください。
一方で、専門実践教育訓練給付制度の受給要件を満たす人であれば、受講料の負担は大きく変わります。
給付金「最大80%」は誰でも受けられるわけではない
日本マンパワーの養成講座は専門実践教育訓練給付制度の対象講座で、公式サイトでも「受講料の最大80%(約31万円・諸条件あり)」と案内されています。ただし、この「最大80%」は次の2つを両方満たしてはじめて成立する数字です。
| 前提 | 内容 |
|---|---|
| 講座側の条件 | 受講する講座が専門実践教育訓練の指定講座であること(日本マンパワーの養成講座は対象) |
| 本人側の条件 | 雇用保険の被保険者期間など、ハローワークが定める受給資格を満たしていること |
さらに、支給は受講後の申請によって段階的に行われる仕組みで、修了しただけで満額が支給されるわけでもありません。資格取得や就業継続などの追加条件を満たすことで上乗せされる部分が含まれるため、「申し込めば自動的に8割返ってくる」という理解は誤りです。自分が受給要件に該当するかどうかは、必ず事前にハローワークで確認してください。制度の詳細は以下の記事にまとめています。
受講料の3区分(一般・説明会参加特典・学生割引)と支給率50〜70〜80%を掛け合わせた自己負担額の早見表は、日本マンパワーの費用を給付金適用後の実質負担まで試算した記事で9パターンすべてを一覧にしています。
費用と日程は開講回ごとに更新されるため、検討段階では最新の講座案内を手元に置いて比較するのが確実です。カタログには講座の全体像・スクーリング日程・給付金の案内がまとまっています。
講座説明会は「無料で11,000円引きになる」場|参加前に確認したい4つのこと
- 説明会は全国主要都市とオンラインで開催され、参加費は無料
- 参加者限定で受講料11,000円引きのクーポンが配布される
- 給付金の適用可否・スクーリング日程との相性など、資料だけでは判断しにくい点を確認できる
先ほどの割引表のとおり、説明会に参加した人は385,000円(税込)で受講できます。無料の説明会に1回参加するだけで11,000円の差がつくため、少しでも受講する可能性があるなら、参加しない理由を見つけるほうが難しい特典設計になっています。
そのうえで、説明会は「割引をもらう場」というより「申し込んでよいかを判断する場」として使うほうが価値があります。当サイトとしては、次の4点を事前に質問リストにして持ち込むことをおすすめします。
| 確認しておきたいこと | なぜ資料だけでは分からないか |
|---|---|
| 自分が給付金の受給要件に該当しそうか | 雇用保険の加入期間など個人の状況によって変わるため、一般論では判断できない |
| 受けたいスクーリングの曜日・会場に空きがあるか | 開講回とクラスによって埋まり方が異なり、資料の日程表だけでは把握しにくい |
| 仕事の繁忙期と重なったときの振替の実際 | 制度として振替が可能なことと、自分の予定で実際に回せるかは別問題 |
| 通学とオンラインのどちらが自分に合うか | ロールプレイの進め方の違いは、説明を受けたほうがイメージしやすい |
特に給付金は、受給要件を満たすかどうかで自己負担額が30万円以上変わる可能性がある論点です。ここを曖昧にしたまま申し込むのが、費用面でもっとも大きなリスクになります。
なお、日本マンパワーは講座説明会のほかにイベント・セミナーや個別相談会も開催していますが、受講料の割引特典が案内されているのは講座説明会です。日程を選ぶときは、名称が「講座説明会」になっているものを選んでください。説明会のタイプ(2時間フル・1時間ショート・ワーク付き・WEB版)や当日の流れ、勧誘の有無といった参加前の不安については、以下の記事で詳しく整理しています。
口コミで語られやすいポイントを整理する
- 講師の実務経験とロールプレイの充実を評価する声が複数の口コミサイトで共通していた
- 一方で「受講料が高い」という指摘は、ほぼすべての比較記事で共通している
- 合格率の数字は出典によって扱いが異なるため、単純比較には注意が必要
評判については、口コミ投稿サイト(ベスト進学ネット、ブラッシュアップ学び、コエテコキャンパスなど)や受講経験者のブログ・noteで確認できた内容の傾向を、当サイトの言葉でまとめています。特定の投稿を逐語で引用したり、本記事のために体験談を創作したりはしていません。
良い評判として繰り返し挙がっていた点
| 評価されやすいポイント | 口コミで語られていた傾向(当サイトによる要約) |
|---|---|
| 講師の実務経験 | 企業の人事担当や就労支援機関の現場経験を持つ講師が、理論だけでなく実例を交えて話す点を評価する声が複数見られた |
| 受講生の層 | 人事・キャリア支援の実務者が多く、グループワークで得られる情報や刺激を挙げる声があった |
| ロールプレイ・実技対策 | 面接演習の量と、論述の添削指導を評価する感想が見られた |
| 振替制度 | 全国どのクラスにも無料で振替できる仕組みを、仕事と両立するうえでの安心材料として挙げる声があった |
受講生の層に関する評価は、日本マンパワーが企業向けのキャリア開発支援を本業としてきた背景と結びついています。人事・HR領域の実務者と同じクラスで学びたい人にとっては、これ自体が受講理由になり得るポイントです。人事の仕事と資格の関係については、以下の記事も参考になります。
気になる点・デメリットも正直に整理する
紹介記事の中には「悪い口コミは見つかりませんでした」で締めているものもありますが、それは検証が十分でないだけの可能性があります。ここでは、講座の構造上そもそも避けられない弱点を挙げます。
| 気になる点 | 内容 |
|---|---|
| 受講料は安い部類ではない | 396,000円(税込)は主要スクールの中でも高めの水準。費用最優先なら他校の割引制度も比較する価値がある |
| 通学クラスは開講地に左右される | 全国20か所以上で開講しているとはいえ、近隣に会場がなければオンライン受講が前提になる |
| オプション講座は別料金 | 学科・実技の追加対策講座を取る場合、受講料とは別に費用がかかる |
| 民間資格CDAには継続コストがある | CDAまで取る場合、資格を維持するにはJCDAの年会費と更新要件を満たし続ける必要がある(後述) |
| 通信教育を自分で進める必要がある | スクーリングだけで完結せず、eラーニングと添削課題を自力で消化できるかが前提になる |
「合格率81.3%」という数字の扱いには注意
比較サイトの中には、日本マンパワーの合格率として81.3%(2024年度実績)という数字を掲載しているものがあります。ただし当サイトで確認した範囲では、この数値を日本マンパワーの公式サイト上の一次情報として確認することはできませんでした。
スクール別の合格率は、そもそも各社が「何を分母にするか」(全受講生か、受験した人だけか、模試の基準を満たした人だけか)を統一していません。そのため、異なるスクールが公表する合格率を横並びで比べても、実力差を正しく比較したことにはならないというのが実情です。数字を見るときは、必ず算出条件とセットで確認してください。
紹介サイトによって81.3%・82.3%・78.8%と数字が食い違っている実態を出典まで遡って検証した記事を、以下に用意しています。
口コミで語られている内容が公表情報で裏付けられるかどうかは、以下の記事で論点ごとに検証しています。
民間資格「CDA」を取るべきか:メリットと取得後にかかるお金
- CDAは国家資格に合格したうえで、JCDAへ入会することで認定される
- CDAまで狙う場合、実技試験はJCDAでの受験が前提になる
- 年会費・更新要件という継続コストがあるため、「取れば得」とは言い切れない
ここからは、記事前半で触れた民間資格CDAについて詳しく見ていきます。国家資格だけで十分という人は、この章は読み飛ばしても構いません。
あらためて整理すると、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)は日本キャリア開発協会(JCDA)が2000年に創設した実務家向けの民間資格で、2021年10月時点で20,000名以上が取得しています。日本マンパワーの養成講座は正式名称を「キャリアコンサルタント養成講座 〜CDA資格対応〜」といい、このCDAに対応していることが他校にはない特徴です。
CDA取得までの流れ
CDAは「養成講座を修了すればもらえる資格」ではありません。次のステップをすべて通過してはじめて認定されます。
ここで見落とされがちなのが、CDA認定にはJCDAへの入会が必要という点です。国家資格キャリアコンサルタントの登録(登録手数料8,000円+登録免許税9,000円)とは別の手続きで、別の費用がかかります。
CDAの維持コストは年会費8,000円+5年ごとの更新
CDAは取って終わりの資格ではなく、会員資格として維持する前提の資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JCDA年会費 | 2025年度より8,000円(従来は7,000円)。勤務先が法人会員である等の条件を満たす場合は割引あり |
| 資格更新 | 5年間で100ポイント以上の取得が必要 |
| 更新審査料 | 5,500円(税込) |
さらに、国家資格キャリアコンサルタント自体にも5年ごとの更新講習(知識8時間以上・技能30時間以上)が必要で、こちらにも別途費用がかかります。つまりダブルライセンスとは、2つの資格の更新コストを並行して負担し続けることでもあります。
これは「CDAを取るべきではない」という意味ではありません。JCDAの会員ネットワークや継続学習の場を実際に活用する人にとっては、年会費は十分に見合う投資になり得ます。逆に、資格名を増やしたいだけで維持費を払い続けるつもりがないのであれば、CDA対応であることは講座選びの決め手にならない、という判断も合理的です。その場合は、国家資格の受験資格が得られるという一点で他校と比較して問題ありません。
CDAを狙うなら実技試験は「JCDA受験」が前提になる
もう一つ、他の紹介記事があまり触れない重要な制約があります。国家資格キャリアコンサルタント試験の実技は、JCDAとキャリアコンサルティング協議会(CCC)のどちらかを選んで出願する仕組みですが、CDA認定を受けるにはJCDA側の枠組みで資格取得を進めることが前提になります。
実技試験は団体によって論述の出題形式や面接の評価区分に違いがあるとされています。「CDAも取りたい」と考えて日本マンパワーを選ぶことは、実質的に実技試験の受験団体をJCDAに決めることに近い、と理解しておくと迷いがありません。両団体の違いは以下の記事で詳しく比較しています。
CDAまで取るかどうかは、講座案内に載っている資格の位置づけや修了生の活動事例を読んだうえで判断すれば十分です。受講申込の時点で決めきる必要はありません。
学習スタイル:通信教育+スクーリング、そして振替制度
- 通信教育(eラーニング)とスクーリングの両方を修了しないと受験資格が得られない
- スクーリングは全国20か所以上+オンラインで開講し、どのクラスへも無料で振替できる
- 通学とオンラインの相互乗り換えも可能
日本マンパワーの講座は、知識のインプットを通信教育で、演習をスクーリングで担う二段構えです。通信教育ではWeb上の映像学習と添削問題に取り組み、スクーリングではグループワークやロールプレイで実践力を養います。
| 学習パート | 時間数 | 内容 | 進め方 |
|---|---|---|---|
| 通信教育(eラーニング) | 68時間 | 映像学習+添削問題。理論・知識を体系的にインプット | 自分のペースで進める。自己管理が必要 |
| 映像教材 | 18時間 | 通信教育に付随する視聴学習 | 同上 |
| スクーリング | 12日間・96時間 | グループワーク・ロールプレイ中心の演習 | 通学(全国20か所以上)またはオンラインを選択 |
| 合計 | 182時間 | — | — |
厚生労働大臣が認定する養成講習には「総時間150時間以上、そのうち通学またはオンラインでの講習が75時間以上」という基準があり、日本マンパワーの96時間はこの基準を21時間上回ります。
この方式で見逃せないのが振替制度です。全国どのクラスへも無料・回数無制限で振替受講でき、通学とオンラインの相互乗り換えにも対応しています。ただし、振替できるのは同一開講月(受講開始日)のコース内に限られ、開講回をまたいだ振替はできません。150時間規模のカリキュラムを社会人が働きながら消化するとき、最大のリスクは「1回でも出られない日が出ると詰む」ことです。振替の自由度が高いことは、出張や繁忙期のある人にとって実務的な安心材料になりますが、この「同一開講月内」という制約と、在宅のeラーニングだけでは完結しないという通信講座としての実態は、以下の記事で単体に深掘りしています。
受講期間は約5か月が目安です。たとえば第35回は2026年11月17日開講・2027年4月16日修了、第34回は2026年7月17日開講・2026年12月16日修了というスケジュールで、開講回ごとに申込締切が設定されています(第35回の個人申込締切は2026年11月9日)。
ここが検討タイミングの分かれ目です。 養成講座は毎月開講しているわけではないため、締切を1日過ぎると次の開講回まで数か月待つことになります。「そのうち説明会に行こう」と考えているうちに、希望する開講回のクラスが埋まる、あるいは締切を過ぎてしまうというのが、講座選びでもっとも起きやすい失敗です。
他の主要スクールと比べてどうか
- 費用面では中〜高価格帯。安さを最優先するなら他の選択肢がある
- 全国展開と振替制度の自由度、そして民間資格CDAにも対応している点が主な差別化要素
- 「合格者数の実績」を前面に出すスクールとは訴求軸が異なる
養成講座は各社で強みが異なります。主要スクールとの大まかな位置づけは次のとおりです。
| スクール | 費用目安(税込) | 主な強み | 主な検討ポイント |
|---|---|---|---|
| 日本マンパワー | 396,000円(説明会割引385,000円) | 全国20か所以上+オンライン、無料振替。希望すれば民間資格CDAも同時取得できる | 費用は高めの水準。CDAまで取る場合は維持費が別途かかる |
| リカレント | 約50万円前後(税込499,400円) | 合格者数3年連続No.1、150時間全課程を講師から直接受講 | 通学コースはスケジュールの拘束が大きい |
| ヒューマンアカデミー | 425,061円前後 | 全国展開の校舎数、通学/オンラインライブ | 主要スクールの中では費用が高め |
| LEC東京リーガルマインド | 330,000円(通常価格・税込。早期割引で32万円台) | 資格スクールとしての試験対策ノウハウ、通信も選べる | 割引条件で価格が変動する |
| 地域連携プラットフォーム | 20万円台〜 | 費用の安さ | サポート内容や開講形態が大手と異なる |
費用だけを見れば、日本マンパワーより安い講座は複数あります。それでも日本マンパワーを選ぶ理由になるのは、①振替制度の自由度が高く、働きながらでも完走しやすいこと、②人事・キャリア支援の実務者が集まるクラスで学べること、③希望すれば民間資格CDAまで一本の講座で狙えること、の3点です。逆にこの3つにピンとこない場合は、他校の方が費用対効果は高くなります。
10校の横並び比較は以下の記事にまとめています。
特に比較検討されやすいリカレント・ヒューマンアカデミーとは、費用・受講形式・合格率を1対1で掘り下げた記事も用意しています。
向いている人・向いていない人
ここまでの内容を、判断しやすい形に整理します。
| タイプ | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 人事・HR・キャリア支援の実務者 | 向いている | 同じ職域の受講生が多く、クラスで得られる情報が実務に直結しやすい |
| 有資格者どうしのつながりを重視する人 | 向いている | 民間資格CDAまで取得すれば、JCDA会員としての継続学習・交流の場を利用できる |
| 出張・繁忙期が読めない社会人 | 向いている | 全国どのクラスへも無料振替でき、通学とオンラインの乗り換えもできる |
| 地方在住でオンライン受講が前提の人 | 条件付きで向いている | オンライン開講に対応しているが、ロールプレイの進め方は説明会で確認したい |
| 費用を最優先で抑えたい人 | 他校も比較したい | 396,000円は安い部類ではなく、20万円台の選択肢も存在する |
| 資格名を増やすことが主目的の人 | 慎重に | 民間資格CDAは年会費・更新要件が継続的に発生するため、活用しないと維持費だけが残る |
実技試験対策の考え方は、どのスクールを選ぶ場合でも共通して重要です。
申込みまでの現実的な進め方
検討から申込までは、次の順で進めるのが無駄がありません。
- 資料請求で講座の全体像・スクーリング日程・費用の内訳を把握する
- 講座説明会に参加して、給付金の受給要件・希望クラスの空き・振替の運用を個別に確認する(11,000円引きの特典もここで得られる)
- 開講回の申込締切から逆算して、受講申込・入金を行う
順番を逆にして「申し込んでから説明会に出る」と、割引特典を受け取れなくなります。また、資料を取り寄せずに説明会だけ参加すると、当日に確認すべき論点を用意できないまま終わりがちです。資料で全体像→説明会で個別事情、という順番が結果的にいちばん早く決まります。
説明会は無料で、オンライン開催も用意されています。受講するかどうかを決めていない段階でも参加できるので、「他校と迷っている」「給付金が使えるか分からない」という状態のまま出席して問題ありません。
よくある質問
Q. 日本マンパワーの養成講座は働きながらでも修了できますか?
通信教育とスクーリングの組み合わせで構成されており、スクーリングは全国どのクラスへも無料で振替受講できます。通学とオンラインの相互乗り換えにも対応しているため、働きながら受講する人を想定した設計になっています。ただし通信教育のパートは自分のペースで進める必要があるため、学習時間を確保する計画は必要です。
Q. 説明会に参加すると必ず申し込まないといけませんか?
説明会は無料で、参加したからといって申込義務が生じるものではありません。参加者には受講料11,000円引きの特典が案内されるため、複数校を比較検討している段階で参加しておくと、後から申し込む場合に割引を適用できます。
Q. よく出てくる「CDA」とは何ですか?国家資格だけではだめですか?
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)は、日本キャリア開発協会(JCDA)が認定する民間資格で、国家資格キャリアコンサルタントとは別物です。**任意の資格なので、取らずに国家資格だけで進めても何の問題もありません。**CDAの認定にはJCDAへの入会と年会費(2025年度より8,000円)が必要で、5年ごとの更新要件もあります。JCDAのネットワークや継続学習の場を活用する見込みがあるなら、養成講座の段階からCDA対応の講座を選んでおく意味は大きくなります。
Q. 給付金を使えば必ず8割戻ってきますか?
いいえ。専門実践教育訓練給付制度は、対象講座であることに加えて、本人が雇用保険の被保険者期間などの受給要件を満たす必要があります。また支給は受講後の申請によって段階的に行われ、資格取得や就業継続などの条件を満たすことで上乗せされる部分も含まれます。自分が該当するかどうかは、申込前にハローワークで確認してください。
Q. 受講料以外にどれくらい費用がかかりますか?
国家試験の受験料(学科8,900円+実技29,900円)と、合格後の登録費用(登録手数料8,000円+登録免許税9,000円)が別途必要です。説明会参加特典割引を適用した場合、受講料385,000円と合わせて総額はおよそ440,800円が目安になります。任意で民間資格CDAまで取得する場合は、これに加えてJCDAの年会費が毎年かかります。
Q. 通学とオンライン、どちらを選ぶべきですか?
ロールプレイの体感を重視するなら通学、移動時間や地理的制約を優先するならオンラインが基本的な考え方です。日本マンパワーは両者の相互乗り換えができるため、どちらか一方に固定されるわけではありません。迷っている場合は、説明会でオンラインクラスの演習の進め方を具体的に聞いたうえで決めるとよいでしょう。
まとめ
日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は、キャリア開発支援を本業としてきた会社が運営する、通信教育とスクーリングの併用型講座です。全国20か所以上とオンラインで開講し、どのクラスへも無料で振替受講できるため、働きながら国家資格を目指す人が完走しやすい設計になっています。受講料は396,000円(税込)と安くはありませんが、無料の講座説明会に参加すれば385,000円(税込)になり、専門実践教育訓練給付制度の受給要件を満たす人であれば自己負担はさらに下がります。
一方で、受講料以外に受験料・登録費用がかかること、給付金の「最大80%」が受給要件を満たす人だけの数字であることは、申込前に正確に理解しておきたいポイントです。また、スクール別の合格率は算出条件が統一されていないため、数字だけを見て比較するのも避けたいところです。判断材料としては、①費用の総額、②スクーリング日程と自分の生活の相性、③給付金の受給要件に該当するか、の3点を押さえれば十分です(民間資格CDAまで取るかどうかは、受講を決めたあとで考えても間に合います)。
このうち②と③は、資料と説明会でしか具体的に確認できません。開講回ごとに申込締切があるため、検討していること自体は決まっているなら、情報収集だけでも早めに動いておくほうが選択肢は広く残ります。
















